子どもたちの表情や動きから目が離せない 表現する喜び溢れた発表会

にじ組(年長)の「子ぎつねヘレン」より。ヘレンの病気が治らないことを知った太一(立っている園児たち)がヘレンの幸せを考えて葛藤する場面
にじ組(年長)の「子ぎつねヘレン」より。ヘレンの病気が治らないことを知った太一(立っている園児たち)がヘレンの幸せを考えて葛藤する場面
2月14日、梨花幼稚園(東京都稲城市)では、1年の締めくくりの行事である「生活発表会」が開かれました。自ら考え、行動できることを目指している梨花幼稚園。台本に沿った劇とは異なる、子どもたちの主体的な表現活動を取材しました。

 梨花幼稚園では、10年程前から全員が主役になる発表会を開いています。きっかけは、川崎副園長が、出番よりも待ち時間が長く、配役と台本に縛られた表現をすることに疑問を感じたこと。以来、大阪の千里敬愛幼稚園の小谷園長を囲んで仲間とともに学び、職員たちとの試行錯誤を繰り返して今があると言います。

 作品構成と選曲は担任が行うものの、配役、動きやセリフ、掛け声などは子どもたちで考えます。練習を積むというより、日常保育で音楽を聴いて動きを創り出す能力を育てる活動(クリエイティブ・ムーブメントやリズム・バリエーション)を通じて表現がかたちになっていくというスタイルです。衣装や小道具は最小限。年少児は原則全員でひとつの役を、年中児、年長児は配役がされていますが、場面が変わると配役も変わります。

 観客は配布されたプログラムで作品の場面を把握した上で、子どもたちが何を表現しているのかをじっくり味わいます。「保護者からは、わかりにくいという声もあったが、大人にわかりやすい劇ならよいというわけではない。大切なのは子どもたちの目線。子どもたちの表現の世界を受け止めることが成長を感じること」と川崎副園長は語ります。自分たちで考えるからこそ意識が高まり、積極的になる子どもたち。喜び、怒り、悲しみなどの感情を、全身で、指の先まで使って表現する姿は役者顔負け。全員が主役を演じているにも関わらず、クラスの一体感にも迫力がありました。

 保護者や先生も表現力磨き 

子どもたちの表情や動きから目が離せない 表現する喜び溢れた発表会(サブ1)
梨花幼稚園の生活発表会会場

 年少児の合唱で始まった発表会は、4本の劇の後、年中児、年長児の合唱で終了しました。発表会を見守っていた今井さん(年中児のママ)は、「年長児の発表を見て、うちの子が来年こんなふうに上手にできるか心配」と1年後に想いを馳せていました。元山さん(年長児のママ)は、「子どもなりに表現を工夫して頑張っており成長を感じた」と、園生活最後の発表に感慨深げでした。

 今井さんと元山さんは、広報委員として園の広報誌の編集に携わっています。行事に参加し、子どもたちの撮影や記事編集をする活動で、保護者も表現を学んでいます。また、パパの有志が開設したFacebookページ「梨花パパ」では、園活動を支える姿が記録されています。園のWebサイトもリニューアル計画が進行中。保護者や先生方も含め、表現力を磨き、表現を楽しむのが梨花幼稚園スタイルです。

子どもたちの表情や動きから目が離せない 表現する喜び溢れた発表会(サブ2)
広報委員による広報紙は情報が満載
執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

提供
梨花幼稚園
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